会社勤め以外の生き方

サラリーマンや公務員になれば安泰、と両親から言われて育った人は多いのではないでしょうか？
私もその一人なのですが、高校を中退するわ、会社を転々とするわ、ヒッチハイクで旅に出るわ・・・、で現在自分で会社を作って細々と生きています。
会社勤めって本当にそんなに安心なものなのでしょうか？まずはそんなところから考えてみようと思います。

会社員が安心かどうかは会社の状況による

会社勤めが安心かどうかは、会社の状況によりけりですよね。
会社が不況になれば、リストラの可能性はありますし減給や降格だって珍しくありません。
まして倒産ともなると明日から職を失う可能性もあるわけで。
失業時にハローワークでいくらかの給与のかわりを受け取ることもできますが、期間が限定されていますし、必ずしも１００％支給されるわけでもありません。
高齢になってからのリストラ等の場合は、転職できる可能性は低く、よくてコンビニのアルバイトなんて話も珍しくありません。

会社が継続している場合には、自分の力次第になってきますが自営業者ほどシビアではないのは確かです。
例えば、自営業者なら稼ぎがゼロなら収入もゼロ。活動にかかる費用はすべて自分の持ち出しなわけです。
対して会社員なら自分が売上げを達成できなくても基本給や固定給の類いは支給されるので、そのあたりの安定度合いは違います。

公務員だって安定しているとは言いがたい

会社が赤字を続けているとやがて会社は倒産します。
国だって同じことですよね。今の日本は借金だらけの会社と同じです。
こんな状況の中でリストラが行われるのは当たり前で、給与カットや減給も今後ますます増えるものと予測されます。
つまり、公務員は赤字会社に就職するのと同じようなものだと思うのです。
国だから大丈夫だろう、という考え方には根拠がありません。
国とて、限度を超えれば民間と同じような措置をとらざるを得ませんよね。
公務員だって安定しているとは言えないような状況だと思うのです。

会社勤め以外に生き方はあるのか

自営業者になるか自分が会社をつくるか、というあたりですよね。
よく「自営業者はばくちのようなもの」などと言う人がいますが、会社だって自営業者の一人です。
法人格で人がたくさんいますが、競合の出現によって売上げが激減することだってあるわけで常に博打的要素は持っているわけで。

で、本題はここから。
自営業者や会社を起こす生き方ってどうなんだろう？という部分。
私自身は振り返って考えてみて、自分で会社をやっていてよかったなあと思うことの方が多い気がしています。
よい点悪い点を並べてみます。

《よい点》
１、所得目標をいくらにでも設定できる
　もちろんこれは悪い点にも成り得ます。が、夢がありますよね。１千万円プレイヤーになろう。３千万円まで目標を上げていこうなど自分が自分の給与設定をするわけですから。

２、本当の意味での人脈ができる
　会社勤めの時って、その立場や役回りのようなもので人脈ができたりしますが、立場等が変わると結構あっさりと関係がなくなったりする気がします。自分で事業をやっているともっと強い繋がりができるような気がしますね。

３、時間が自由になる
　これも悪い点にも成り得ます。際限なく仕事をしてしまう。だらだらとオフが長引いてしまう等。けじめさえつけてきちんと結果を出していけばある程度自由な時間を活用すべきだと思います。半年間思いっきり働いて半年間世界旅行をするというような強者もいるのが自営業者の世界です。

《悪い点》
１、所得が安定しにくい
　がんばっても成果に繋がらないことも多いです。むしろそれが大半な気も。所得が安定しないので無理な仕事を請けてしまって時間もお金も無い状態が続くという悪循環に陥ることもあります。

２、自分が積極的でないと出会いも環境も動きがなくなる
　例えば事務所を借りずに自宅で仕事をするような場合に注意が必要です。自分から積極的に働きかけない限り人脈は拡がりませんし、仕事環境だって何ら変化がありません。気が滅入ってしまって精神的によくない状態になることは珍しくありません。

こうして考えてみると、自営業者のよい点ってそのまま悪い点にもなるものばかりです。要は自分次第でどちらにでも転がるということなんでしょうね。

腑に落ちたけどまだまだ考えたいテーマ

調子が悪くなった時によくこのテーマは考えます。お金さえ困らなければ私は会社勤め以外の生き方の方が充実しているような気がします。もちろん、人それぞれの価値観ですから答えは様々なんでしょうけれど。